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完全特集 有馬記念 SPECIAL REPORT 2007 livedoor×馬券ブレイク×keiba03 Der-Win 馬券ブレイク×keiba03 完全特集有馬記念

メイショウサムソン(牡4・高橋成厩舎)

メイショウサムソン(牡4・高橋成厩舎)
父オペラハウス、母マイヴィヴィアン(母父ダンシングブレーヴ)
【撮影】07年11月22日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
今年の春まではヒ腹が張り出したような、ボテッとした体型をしていましたが、秋になって本当に締まってきましたね。馬体重はそのままに、実が入ってきました。おそらく今が、一番いい状態ではないでしょうか。

 ジャパンCのラップを見ると、前半1000m(以下、5F。1F=100m)通過は60秒1、後半5Fが59秒1。前からいっているように、この距離であっても、東京コースの60秒台っていうのはスローペースです。そんななか、サムソンは中団。ムーン、ポップロックより後ろで展開していました。
 で、4コーナーで大外を回ったのがサムソン、内を通ったのがムーンとポップロックです。スローですから、前で展開して経済コースを通った連中に分があるのは自明の理ですよ。しかも武豊は、内に入ろうと思えば向こう正面で入れたはずなんです。団子でもなかったし、サムソンの内には1頭しかいなかったんですから。敗因はペースに対しての位置取り、すなわち鞍上のミスです。(伊藤友康)

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ウオッカ(牝3・角居厩舎)

ウオッカ(牝3・角居厩舎)
父タニノギムレット、母タニノシスター(母父ルション)
【撮影】07年11月22日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
2歳のときから現在に至るまで、ほとんど変わりのない馬ですが、非常にキレのある馬体です。ジャパンCのパドックでは、堂々とした力強い歩様が目立ちました。あれだけの男馬のなかに入っても、まったく負けていませんでした。さすがです。

 ジャパンCにおいて、サムソン以上に粗忽な競馬、なおかつ一番強い競馬をした馬がいます。道中、ほぼ最後方から3着のサムソンに1馬身まで迫ったウオッカです。先述したように、ジャパンCはスローペースです。それをなんで最後方なんかにいるんですかねぇ…。あの流れで届くはずがないんですから。
実は、ウオッカが勝ったダービーとジャパンCのラップを比較してみると、どこをとってもコンマ2、3秒しか違わないんです。ほとんど同じ流れといっていいでしょう。勝ちタイムも、ダービーが2分24秒5で、ジャパンCが2分24秒7。ダービーでウオッカは、ちょうど中団あたりから33秒フラットの脚を使って差し切ったわけですから、今度だってもう少し前でジッとしていれば、届いておかしくなかったんですよ。ジャパンCは本当にもったいない競馬でした。とはいえ、改めてこの馬の強さを確信しましたね。

 近年、2歳暮れのGIの勝ち馬で古馬の記録を上回ったのは、牡馬ではグラスワンダー、牝馬ではヤマニンパラダイス、そしてヒシアマゾンです。その後、短距離路線を歩んだヤマニンは別として、グラスワンダー、ヒシアマゾンはご存じの通り、3歳の有馬記念で前者1着、後者2着。基礎能力が表れるマイル戦で、2歳にして古馬をしのぐというのは、絶対能力なくしてありえないんです。ですから、ウオッカが今年、有馬で古馬を一蹴したって、わたしからいわせれば実績通り、記録通り。何の不思議もないんですよ。◎はウオッカ。まずはこれが結論です。

 今度は中山ですからね。ジャパンCのような最後方待機なんていう競馬はもってのほかですよ。前に行けとはいいません。誰が乗るにしても、ウオッカの脚をきちんと生かせる位置から、勝つ競馬をお願いしたい。(伊藤友康)

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ダイワスカーレット(牝3・松田国厩舎)

ダイワスカーレット(牝3・松田国厩舎)
父アグネスタキオン、母スカーレットブーケ(母父ノーザンテースト)
【撮影】07年10月31日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
全体的に筋肉質で、兄に比べるとやや肩が立ち気味。牝馬でこれだけ筋肉が発達しているのも珍しいですよ。兄同様、前躯と後躯のバランスが5対5。スピード馬ですね。

 陣営の話を聞いていると、『ウオッカがジャパンCであれだけの競馬をしたのだから、ウチのだってやれる』と思っているようですが、仮にもウオッカは男馬相手の2400mを勝ってきた馬ですからね。そもそも秋華賞とエリザベス女王杯は、ラップを見ても取り立てて強い競馬ではないし、秋華賞などはむしろ、ウオッカとベッラレイアの位置取りの悪さに助けられたんじゃないかとさえ思います。
その秋華賞は、前半5F通過が59秒2、後半5Fが59秒9で、一見すると逃げたダイワにとって厳しいペースかに思えますが、5ハロン目12秒8、6ハロン目13秒6と、ガクッとペースを落としてちゃんと息を入れてるんです。

 エリザベス女王杯は、前半5F60秒6、後半58秒7とまったくのスローペースで、中盤で完全に息が入ってます。立派なのは、こういったペースを作った安藤勝です。安藤勝の術中にみんながはまったといってもいいでしょう。確かに自分でレースを作れるのは強味ですが、今度はそう簡単に逃げられないでしょうし、馬体的にも2500mがプラスとは思えません。同じ3歳牝馬でも、ダイワは無印です。(伊藤友康)

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ダイワメジャー(牡6・上原厩舎)

ダイワメジャー(牡6・上原厩舎)
父サンデーサイレンス、母スカーレットブーケ(母父ノーザンテースト)
【撮影】07年11月7日・美浦トレセン(写真提供=ケイバブック)
大型馬にしては、非常に均整の取れた馬体の持ち主ですが、前躯と後躯のバランスが5対5に近いんです。長い距離で強い競馬をするには、少々腰が大きめかなと。

 すでに種牡馬入りが決まっている馬ですからねぇ…。マイルCSも勝つには勝ちましたが、そのときの調教で、追い出したら3回手前を替えたんですよ。あぁこれは苦しがってるなと。名馬には違いありませんが、去年のレベルにあるかとなると、はなはだ疑問ですね。何度もいっているように、馬体も2000mが上限の典型的な中距離馬ですから。(伊藤友康)

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ロックドゥカンブ(牡3・堀厩舎)

ロックドゥカンブ(牡3・堀厩舎)
父Red Ransom、母Fairy Lights(母父Fairy King)
【撮影】07年10月3日・美浦トレセン(写真提供=ケイバブック)
この馬は見るからに体が柔らかそうですね。肩がすごく緩やかで、腰もスッと角度があって、中長距離馬として理想的です。これからまだまだ良くなるでしょう。

 アサクサキングスにアルナスライン、ロックドゥカンブの菊花賞上位3頭。普通ならどれも有力馬として俎上に上がってこなければならないんですが、出走予定なのは3着のロックドゥカンブのみ。でもなにしろ、今年の3歳牡馬たちはウオッカにダービーでちぎられてますからねぇ。秋になって成長があったとしても、菊花賞の記録はいかにも平凡です。来年になればまた話は別ですが、現時点ではまだ上位とは差があるように思います。ウオッカに◎を打つ以上、ダービーでその5馬身後ろにいたアサクサ、そのアサクサに菊花賞で負けているロックは必然的に印の対象になりませんね。

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ポップロック(牡6・角居厩舎)

ポップロック(牡6・角居厩舎)
父エリシオ、母ポップス(母父サンデーサイレンス)
【撮影】07年11月22日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
成績同様に、馬体もいい意味でほとんど変化がありません。緩やかな肩にゆったりとした体、前躯に対してやや小さめの腰と、長距離馬として理想的な体型です。パドックでも気負うことなく、静かに悠々と歩いているのも好感が持てます。

 ジャパンCのインティライミは、パドックでイレ込んでたこともありますが、それにしても負けすぎ。ドリームパスポートはものすごくコズんでいて、一度使って悪くなることはあっても、良くなることは考えづらい。そのほかの馬は…いうに及びませんね。というわけで、ウオッカの相手は2頭、サムソンとポップロックで十分です。ポップロックは現実に昨年2着ですし、ここにきてまだ良くなりそうな気配があります。それに、好位から粘るのなら東京より中山のほうが競馬がしやすいはずです。今度も鞍上はペリエですよね。ジャパンCでも常に内々で展開したように彼の騎乗には無駄がないですし、なにより勝つ術を知っている。○はサムソン、▲はポップロック、△はなしです。これぞ究極の勝負馬券、有馬記念は3頭で大勝負ですよ。(伊藤友康)

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〜馬体、レースラップから分析〜
相馬のプロはこう読む!

「△はいらない」
と、キッパリ言い放った伊藤。今回は菊花賞の上位組、3歳牡馬をズバリ、馬券から外すという診断が出た。上位に採ったのは3歳馬のなかでも牝馬のウオッカ。

 前走のジャパンCは4着に敗れたが、ほぼ最後方の位置から上がり3ハロン最速タイムの33秒6で追い込み、勝ち馬とはわずか0秒2差なら悪くない。これもエリザベス女王杯を跛行で取り消した影響があっての競馬。秋3戦目で疲労は多少あるにしても、有馬記念の時季になれば、それはどの馬にとっても同じ条件だ。

 古馬勢からはそのジャパンCで3着だったメイショウサムソンに、2着のポップロック。ともに東京よりは中山のほうが競馬はしやすくなるはず。かたや今年のリーディングジョッキーをほぼ手中にしている武豊騎手。かたや有馬記念3勝の“有馬男”ペリエ騎手。3歳牝馬ウオッカを、名手2人が負かしに行く。それ以外に用はない。各馬の馬体、走破ラップから、伊藤はそんな図式を頭に描いているようだ。

【伊藤友康/有馬記念の決断】

  • ◎ウオッカ
  • ○メイショウサムソン
  • ▲ポップロック

※ここでの評価は11月25日終了時点のものです。よって、レース当日の伊藤友康氏の予想とは異なる可能性、また、ここで取り上げた馬が出走しない場合もありますことを、あらかじめご了承ください。

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