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完全特集 ジャパンカップ&ジャパンカップ ダート SPECIAL REPORT 2007 livedoor×馬券ブレイク×keiba03 livedoor 馬券ブレイク×keiba03 完全特集ジャパンC/ジャパンCダート

パドック解説のパイオニア 伊藤友康の馬体診断

プロフィール: 競馬評論家。『馬ホースニュース』『ダービーニュース』『日刊ゲンダイ』『スポーツ報知』などで活躍し、現在に至る。著書に『馬の見方が分かる本』、『儲かる競馬』などがある。パドック予想の第一人者としても知られる。

メイショウサムソン(牡4・高橋成厩舎)

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メイショウサムソン(牡4・高橋成厩舎)
父:オペラハウス
母:マイヴィヴィアン(母父ダンシングブレーヴ)
【撮影】写真上/6月13日・栗東トレセン、写真下/10月17日・栗東トレセン
とにかく余分な筋肉が削ぎ落とされ、すっきりとした馬体になりました。これまでは常に太目が気になる馬でしたからね。決してかっこいい馬体ではありませんが、とにかく体が柔らかい。肩の緩やかなラインが、それを象徴しています。

 まず、天皇賞(秋)は前を追いかける展開でしたから、サムソンにとっても厳しいレースだったはずです。それを直線半ばで先頭に立って、最後は2馬身半差ですからね。いくら外の馬たちに不利があったといっても、この勝ちっぷりは能力がひとクラス違いますよ。こういってはなんですが、石橋守騎手はペースに関係なく自分から動いてしまう余裕のない騎乗が目立ちましたが、武豊騎手は実に落ち着いた無駄のない騎乗でした。天皇賞の“2馬身半差”が、この馬本来の能力だと思います。

 馬体にも変化があります。宝塚記念前と天皇賞前の馬体を見比べてみてください。まず、春の馬体は肩から胸、亀甲から背、そして腰、脚元の付け根あたりまで、秋の馬体と比較して筋肉が盛り上がっている。ヒ腹の部分はアバラが出ているにもかかわらず、ボテッと左右に張り出しています。

 ところが秋は、亀甲の部分に影が出ているようにメリハリが出て、胸前もスッキリ。腰にかけても全体的に薄くなり、よって腰の角度が鋭角になって小さく見えます。ヒ腹のラインも、この馬なりにスッキリとしていますね。

 わたしが見るに、春の馬体は余分な筋肉が付きすぎです。しかし、宝塚記念と天皇賞(秋)で馬体重に変化はありませんから、付くべきところに必要なぶんだけ筋肉がついてきたということでしょう。馬体的にも完成されてきましたね。サラブレッドがもっとも充実するといわれる4歳秋ですし、ジャパンCではさらに強い姿を見せてくれるんじゃないでしょうか。(伊藤友康)

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アドマイヤムーン(牡4・松田博厩舎)

アドマイヤムーン(牡4・松田博厩舎)
【撮影】10月17日・栗東トレセン
父:エンドスウィープ
母:マイケイティーズ(母父サンデーサイレンス)
馬の形としては悪くはありませんが、亀甲から胸前までの幅が狭く、肩がやや鋭角。2400mで云々するには、全体的にゆったり感に欠けます。2000mを越える距離ではパフォーマンスを落とすのではないでしょうか。

 天皇賞のパドックでのアドマイヤムーンは、気合いも乗っていて毛ヅヤも良く、申し分ありませんでした。競走馬として、形もまぁいいほうでしょう。メイショウサムソンが中長距離馬、ポップロックが長距離馬なら、アドマイヤムーンは明らかに中距離馬です。亀甲から胸にかけての幅が短く、サムソンのゆったりとした肩と違って、角度もやや鋭角。脚が長くて背が短く、全体的にやや詰まっています。こういった馬体はですね、2400mで勝ち負けできる体型ではないんですよ。強い競馬ができるのは、2000mまでだと思います。(伊藤友康)

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ポップロック(牡6・角居厩舎)

ポップロック(牡6・角居厩舎)
【撮影】10月17日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
父:エリシオ
母:ポップス(母父サンデーサイレンス)
胴がゆったりと長く、腰が小さい。全体的に、どこにも無駄がありません。父はエリシオですが、母父サンデーの面影がありますね。いかにも長距離馬といった馬体です。

 アドマイヤムーンに比べ、首さしと胴がゆったりと長く、それでいて腰が小さい。お腹にも余分な肉は一切ありません。ムーンとポップの違い、これが中距離馬と長距離馬の違いなんです。ポップロックの天皇賞(秋)は、外枠(15番)が響いた感じですね。それでも最後はすごい脚で伸びてきましたから、やはり力があります。400m距離が延びる次こそ、本領発揮となるはずです。(伊藤友康)

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インティライミ(牡5・佐々木晶厩舎)

インティライミ(牡5・佐々木晶厩舎)
【撮影】9月26日・栗東トレセン(写真提供=ケイバブック)
父:スペシャルウィーク
母:アンデスレディー(母父ノーザンテースト)
スペシャルウィークの産駒は、走らせると首が低いのに、立ち姿では首が高いんですよね。首の根の太さやゆったりとした胸幅など、父に似ているというのは好材料です。

 京都大賞典はポップロックが休み明けだったとはいえ、外から一気に差し切りましたからね。これは完全に息を吹き返したと見ていいでしょう。レース自体は、前半5F通過61秒4、後半5Fが58秒3という完全な上がりの競馬で、レベル云々をいうレースではありませんが、スローの長距離戦で好走できるということは、どんなペースでも折り合っていける証拠でもあります。(伊藤友康)

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〜馬体、レースラップから分析〜
相馬のプロはこう読む!

 天皇賞では、これまでの“並んだら抜かせない”という勝負根性の塊のようなサムソンのイメージが一変。道中は4、5番手から直線では馬場の真ん中を鋭く伸び、最後は2馬身半差の快勝を見せる。武豊騎手がメイショウサムソンの新たな一面を引き出したといえるだろう。
 と、同時に伊藤氏は春から秋にかけての馬体の変化も指摘する。

「筋肉が付くべきところに付いてきた」

 4歳、充実の秋を迎え、ジャパンCでは競走馬として完成された、真のメイショウサムソンの姿を現してくれるはずだ。

 天皇賞組でバッサリ切り捨てたのはアドマイヤムーン。「2000mまでの馬」これが伊藤氏の結論である。距離が合うのはポップロック。天皇賞は不利な外枠、加えてスタート直後にはマツリダゴッホに進路をカットされる厳しい競馬(審議の対象になった)から4着に押し上げた。2400mになるジャパンCこそ、持てる力を発揮できる舞台だ。

 3歳馬からは当初、菊花賞馬のアサクサキングスが出走を予定していたものの、疲れがとれないという理由で出走は見送られた。皐月賞馬ヴィクトリーに関しては「気性が悪すぎる。能力の裏付けはあるので、来年になったら絶対に強くなります」とのこと。今回は見送りが妥当のようだ。

 出否で揺れ動くダービー馬のウオッカについては、やはりエリザベス女王杯での頓挫が気になるところ。とはいえ、ジャングルポケット(01年、優勝)をはじめ、近年のジャパンCでは3歳馬が2着、3着と馬券に絡むことも多く、出走してくるからには無視できない存在になりそう。
 この秋の重賞2連勝でようやくスランプを脱したインティライミも、当然侮れない1頭になる。佐々木晶厩舎&佐藤哲騎手と、03年にジャパンCを制したタップダンスシチーと同じチーム、京都大賞典〜ジャパンCと同じローテーションというのも不気味だ。

【伊藤友康/ジャパンカップの評価】
◎メイショウサムソン
○ポップロック
▲アサクサキングス
△インティライミ

※この評価は天皇賞終了時点(10月28日)のものです。レース当日の伊藤氏の予想とは異なる可能性があることをご了承ください。▲アサクサキングスは登録がありませんでした。

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